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つれづれ漫画語り「33歳独身女騎士隊長。」

今回も、自分は大好きだが、世間一般にはそんなに知られていないであろう漫画を紹介する。
その漫画の名は『33歳独身女騎士隊長。』である。
タイトルだけ見ると、誰もが「・・・?」と思うだろう。
自分もタイトルが印象的だったのでこの漫画を手に取った。
読んでみると、じわじわとこの作品の面白さが分かってきた。
そして、気が付くとこの作者の世界観にどっぷりハマっていた。
タイトルからして、世間一般ウケは(おそらく)しないであろうこの作品。
さっそく紹介していきたい。

概要

『異種族レビュアーズ』や『平穏世代の韋駄天達』の原作他で知られる天原先生による漫画作品である。
上記二作は、原作のみ天原先生担当であるが、『33歳独身女騎士隊長。』は作画も併せて担当されている。
成人向け電子限定雑誌『アナンガ・ランガ』にて連載し、当初はそちらか単品での販売のみであったが、無事書籍化した。
現在単行本二巻発売中。

あらすじ

異世界のとある小国「クロノワーク」。
そこで騎士団の王女護衛隊長を務めるメイル(33)は、気づけばとっくに三十路を過ぎ、ブラック業務に忙殺され、出会いもなく、たまの休みは酒飲んで眠るだけ。
今日もブラックな職場と人間関係に振り回されつつ、男が欲しいと嘆くのであった。
そんな"33歳独身女騎士隊長"メイルのブラックで赤裸々な人生を描いた下ネタファンタジー

主な登場人物

書いていて思ったが、本当にどうしようもないキャラクターばかりである(笑)
いや、だからこそ好きなんだけども。

メイル

主人公。クロノワーク王国騎士団王女護衛隊長。33歳独身男性経験なし。
表向きは真面目な隊長で振る舞っているが、その実食って寝て酒飲んでオナ〇ーすることが生きがいの干物系女性。
戦闘力は王国でも屈指であり、暴れ牛をすまし顔で取り押さえるほどの力を持つ。
ただの暴漢なら50人程度は相手できるとのこと。
戦時中からブラックな体制に慣れきっており、給料と酒と肉を与えればいくらでも働く反面、休みが多くなるとどうしていいかわからない社畜精神の持ち主。

メナ

メイルの副官で、30歳独身男性経験なし。
冷静沈着な副官と思われがちだが、中身はメイルと似たり寄ったりである。
男性同士の恋愛を好む腐女子でもある。
メイル、シルビアとの付き合いは長く、彼女もまた一人で十数人を相手取るほどの実力者。

シルビア

クロノワーク王国第一王女。29歳。
バツ3の超問題児姫であったが、その後嫁いだゼニアルゼ王国との相性があらゆる意味でよかったようで、無事懐妊し正式な王妃となる。
戦時中は天才軍師として名を馳せ、王女でありながら最前線で采配を振るい、メイル、メナと共に国を勝利に導いた。
ハーレム推奨派の超ドスケベで、これまでは男の相性が悪くて離婚を繰り返していた。

ザラ

特殊部隊隊長。31歳独身。
クロノワーク屈指のタフネスを誇り、数日間寝ずに働いても平気という完全にブラック体質に順応した隊長。
そのためいつも死んだ目とクマを作っており、たまに休むと完全に別人の様相と化す。
戦闘力は高いがメイルには劣る。

フローレル

女王護衛隊長。34歳独身。
女王護衛という役柄上主な仕事は侍女の教育や式典での警備など城内勤務が多い。
その立場上シルビアからは敬遠されている。
酒に弱く、酔うと誰よりも下品となってすぐ脱いで踊りだす癖がある。

この漫画の面白さ

この作品の魅力を言葉で言い表すのは、本当に難しいのだが、強いて挙げるとすれば、うーん、"くたびれた女の子を大量摂取できるところ"だろうか?
いや、自分でも何を言ってるのか理解に苦しむところだが、俗に言う、『干物系女性』(非常に失礼)をここまでリアルに描き切っているのは凄いと思う。
作品の内容は、とにかく全編下ネタが多いが、粘着質なシモネタではなく、カラッと明るいギャグ話であるとも言える。
また、下ネタやギャグだけでなく、騎士団の仕事内容も綿密に描かれており、女騎士隊長メイルと仲間たちの奮闘記としてもしっかり面白く読めるところが、この作品の凄い所である。

発想の常勝無敗 天原先生

2000年代中期からインターネット上での漫画創作活動を始め、個人サイト運営を経て、Web漫画投稿サイト『新都社』への投稿や、個人サークル「天原帝国」名義での成人向け同人誌発表などで2010年代前期に活動を広げた。非エロ系バトル作品『平穏世代の韋駄天達』は、『新都社』投稿でネット上の好評を得ていたシリーズである。2015年以降、本格的に商業誌での活動を開始した。

一方でPixivやTwitter等の媒体において、不定期で1〜数コマのネタ絵を公表し続けている。ファンタジーロールプレイングゲームの定番化した設定を下敷きに、とんちやブラックユーモアを利かせたパロディを絡ませるネタを得意とし、特にサキュバスネタを好んで取り上げる癖がある。その大部分がエロネタでR-18な内容。毒気が強いこのスタイルのラフ画群をネタ出しの叩き台に、ファンタジー世界での風俗店レポート漫画『異種族レビュアーズ』、中世封建世界風の設定でブラック労働環境を描いた『33歳独身女騎士隊長。』などの意表を突いた設定の作品に発展・反映させる手法をしばしば用いている。

                             Wikipediaより

天原先生は、その奇想天外なアイデアメーカーぶりから、ネット上では『発想の常勝無敗』と評されている。
天原先生の作品は、非常に多彩というか斜め上の設定で溢れており、毎回読むたびに「何故その発想が出てくるんだ」と思い唸ってしまう自分がいる。
そんな天原先生が原作及び作画を担当した本作『33歳独身女騎士隊長。』は、天原作品の世界観を堪能できる一冊だ。
本作は月4ページの連載マンガであり、足かけ3年で単行本化された。
現在2巻まで発行されており、2巻発行までに6年以上かかっている。
3巻が発売されるのは、2024年頃だと予想される。
気長に待ちたいと思う。

〇立ち読み

sp.handycomic.jp

〇33歳独身女騎士隊長。
天原先生の他作品