アニメなんて昔に比べてあまり見なくなったが、最近話題の「ぼっち・ざ・ろっく!」を友人に勧められたので見てみた。
結論から言うと、感想は「面白かった!」である。
契約しているアマゾンプライムで見ることができ、話数は12話だったので、すぐに全話見てしまった。
主人公がタイトル通り"ぼっち"であり、自分は昔からこの手の作品が大好き(と言っても作品数は限られるが…)だから、好きになったのかもしれない。
ということで、令和のぼっち系アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」に加えて、平成の元祖ぼっち系アニメ「NHKにようこそ!」をレビューしたい。
令和のぼっち系アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」
概要
「陰キャならロックをやれ!!」
ギターを愛するもののコミュ症でぼっちな女子高生「後藤ひとり」があることをきっかけにロックバンド「結束バンド」に加入し、慣れない人間関係を通じて活動していく物語。
音楽バンドとしての成長物語の側面はもちろん、主人公であるひとりの陰キャエピソードも常に全開の、世の音楽好きや陰キャな少年少女に届けたいアツい青春音楽アニメだ。
原作は、はまじあきによる4コマ漫画であり、『まんがタイムきららMAX』(芳文社)にて、2018年2月号から4月号までゲスト連載後、同年5月号から連載中である。
略称は「ぼざろ」。
2021年2月発売の『きららMAX』2021年4月号にてテレビアニメ化が発表され、2022年10月から12月まで放送された。アニメの大ヒットによる知名度向上の結果原作漫画単行本の売り上げも大幅に上昇し、2023年1月時点でシリーズ累計発行部数が100万部を突破した。
アニメの注目度については、放送開始直後あたりまではそこまで大きくはなかったが、放送が進むにつれて注目度がどんどん上昇し、SNSを中心に話題となった。
劇中演奏シーンや主題歌、劇中歌は、アニメで公開された直後にYouTubeのアニプレックス公式チャンネルでも公開され多くの視聴者を集めたほか、ほぼ同時に楽曲が音楽配信サイトで公開されて売り上げを伸ばし、アニメ終了後に発売されたアルバム「結束バンド」はトップセールスとなっただけではなく、「ぼっち・ざ・ろっく!」作中に登場する楽器などの売り上げも上昇した。
これら話題となった要因として、作品の単純な面白さ、映像クオリティだけではなく、リアルな演奏シーンや優れた楽曲が話題となったほか、金策や集客に悩むといった若手バンド活動のリアルさなどが音楽関係者・バンド経験者の注目も集めた点がある。
劇中で、主人公が動画配信サイトでは有名ギタリストであるが対人コミュニケーションを苦手としているという設定は、「ネット上で個人でも音楽活動ができる」「ネット上で注目を集められても、現実社会では上手くいかないギャップを抱えている人がいる」という現代の世情をよく示しているとも評されている。
あらすじ
後藤ひとりは動画投稿サイトで評判のギタリスト「ギターヒーロー」の名で活動する少女だった。その一方で彼女は、重度の人見知りでコミュ障であるため、バンド活動や文化祭ライブに憧れつつも、音楽のパートナーどころか友達すら作れないまま中学を卒業する。
高校生になってから約1ヶ月たったある日、相変わらず友達を作れなかったひとりは、クラスメイトに話しかけてもらうことを期待してギターを学校に持っていくが失敗する。
その帰宅中に、自分が所属するバンド「結束バンド」のギタリストを探していた伊地知虹夏に誘われ、半ば強引にギタリストとしてバンドメンバーに加えられ、ライブハウスで演奏することになる。
念願のバンド活動ができるようになったひとりだったが、人前での演奏やセッションでの演奏に慣れていないため実力を発揮できない。
それでもバンドメンバーの山田リョウ、喜多郁代と共に、ひとりは次第にギタリストとして成長していき、ライブハウスでの演奏などの他、学校での文化祭にも結束バンドのメンバーで参加して演奏する。
主な登場人物
・後藤ひとり(ごとう ひとり)CV:青山吉能
ギターを愛する主人公。あだ名は「ぼっちちゃん」。
重度のコミュ症でネガティブだが自己顕示欲は人一倍強い。
「ギターヒーロー」という名義で演奏動画を投稿しており、その腕前は本物なのだが、一人でいないと実力を発揮できない。狼狽すると顔のパーツが崩れる癖を持っている。
髪型はピンク色のロングヘアーで、右側に水色と黄色の2つの立方体型の髪留めを付けており、服装は常にジャージ、家では暗い押し入れでギターばかり弾いている陰キャ。また学校行事などの団体行動を心底忌み嫌っており、ミュージシャンとしてプロデビューした際には、一刻も早く高校を中退したいと考えている。
喜多によると、顔を上げて表情を整えたらアイドル事務所も狙えるほどのルックスだそうだが、その表情は10秒と持たない。
・伊地知虹夏(いじち にじか)CV:鈴代紗弓
ドラム担当。ひとりを結束バンドに誘った張本人であり、バンドに対する想いは特に大きい。
バンド内では一番の常識人であり、ツッコミや取りまとめ役も担当している。
基本的に明るく人当たりが良いが、親友の山田に対しては容赦がない。
水玉のリボンがトレードマークで、たいてい身体のどこかに身につけている。
姉がライブハウスの店長を務める元バンドマンであることの影響から、幼い頃からバンド文化に触れてきており、業界事情にも詳しい。
・山田リョウ(やまだ りょう)CV:水野朔
ベース担当で虹夏の親友。マイペースな性格で変人と呼ばれると喜ぶ変人。
家は裕福だが金遣いが荒く、いつも金欠に苦しんでいる。
感情が表に出にくく、友達は少ないが、ひとり曰く「コミュ障ではなく一人でいるのが好きな人」らしい。
音楽以外では古着屋巡りや廃墟巡りを趣味とする。
音楽や楽器にうるさく、語りはじめると人が変わったように饒舌になる。
以前は別のバンドで活動していたが、個性を捨てて売れ線を目指すメンバーとの志向の違いから脱退。バンド活動そのものに嫌気がさしていたところを親友の虹夏に誘われたことで心機一転し結束バンドを結成した。
・喜多郁代(きた いくよ)CV:長谷川育美
ギターボーカル担当。ひとりとは対照的に、社交的で友達も多い陽キャ。
ひとりの加入前から結束バンドの一員だったがとある理由で逃亡。その後改めてバンドのメンバーになる。
路上ライブをしていたリョウに一目惚れし、以後憧れている。
自分の下の名前にはコンプレックスがあり、呼ばれると弱ってしまう。
〇アニメ公式ホームページ
bocchi.rocks
〇漫画試し読み
www.cmoa.jp
概要
「俺は日本ひきこもり協会の陰謀に気付いてしまった男、佐藤達広22歳。こもり続けて早3年、もうじき4年目に突入だ!」
「NHKにようこそ!」は、滝本竜彦の小説が原作であり、大学を中退した引きこもりの青年と、それを救うことが目的という少女を軸に、引きこもりの葛藤する姿を描いた作品。
2004年、大岩ケンヂの作画で漫画化され「月刊少年エース」にて連載開始、2006年にGONZOによりアニメ化された。2007年、漫画版が完結。2006年7月時点で漫画版の累計部数は200万部を記録している。
作品の題名にある「NHK」とは、日本の公共放送である日本放送協会(Nippon Hoso Kyokai)の略ではなく、日本ひきこもり協会(Nihon Hikikomori Kyokai)の略である。原作者の滝本竜彦もかつて引きこもりだった時期があり、それが元で大学を中退するなど、主人公の設定は作者自身をベースとしている。ほかにも、作中の多くのエピソードに作者の実体験が反映されている。
2006年夏から放送されたアニメでは、前半は漫画版を、終盤は原作小説をベースにしている。
あらすじ
大学中退以来、外出するのはコンビニに行く時だけ。
友人の数はゼロ。
睡眠時間 一日十六時間。
そんな生活が四年目に突入する佐藤達広 22歳。
彼は気づいてしまった。
大学を中退したのも、無職なのも。
六畳一間のアパートから出る事ができないのも。
すべて巨大な悪の組織、N・H・K(日本ひ○こ○り協会)の仕業なのだと!
そんな佐藤くんの前に、突如、現れた美少女中原 岬。
「あなたは、私のプロジェクトに選ばれました」
そう言いながら岬ちゃんが差し出したのは・・・。
今の生活から脱出し、社会復帰するためにサポートしてくれるという、信じられない契約書だった!
果たして、佐藤くんは先の見えない現状を打破できるのか?
そして、岬ちゃんの正体とその目的は?
これもまた、N・H・Kの陰謀なのか!?
「GONZOホームページ」より
大学を中退して4年目の佐藤達広は、ひきこもりとなり毎日自堕落な生活を送っていた。
佐藤は、自分が大学を辞め、無職でひきこもりであることなど全てが、謎の巨大組織の陰謀であると妄想する。その組織の名はNHK(日本ひきこもり協会)。
そんな折、佐藤は宗教の勧誘に現れた中年婦人の連れの美少女と出会い、その後も漫画喫茶の面接の際に偶然再会するが、直ぐに逃げ出してしまう。
面接の履歴書から住所を突き止めた謎の美少女は佐藤の家に履歴書と共に公園まで来るように書いた手紙を添える。
中原岬と名乗る美少女は、佐藤をひきこもりから脱却させるべく、「プロジェクト」の遂行を宣言。その「プロジェクト」の目的が不明のまま、岬による佐藤のカウンセリングが始まる。
さらに程なくして、偶然同じアパートに住んでいた後輩の山崎薫と共にゲーム作りに励む事になったり、高校時代の先輩の柏瞳に再開するなどして、少しずつ佐藤の生活は変わり始める。
主な登場人物
・佐藤達広(さとう たつひろ)CV:小泉豊
本作の主人公。北海道出身の22歳。
ひきこもり歴4年の「マスターオブひきこもり」。
高校を卒業後、地元を離れ、関東の大学に通うが中退する。
その後も実家には戻らず、大学時代と同じアパートにて、親からの仕送りによって生活を続けていた。
後に高校の頃の文芸部の後輩である山崎薫と再会し、エロゲー作りに参加する。
ひきこもり気味の対人恐怖症気味だが、近所のコンビニに行くなどの軽度の外出は可能。
嘘をつくとやめられず、段々嘘が大きくなっていくので、すぐバレる。(書いていて気付いたが、ここは後藤ひとりと共通している。すげぇ)
・中原岬(なかはら みさき)CV:牧野由依
佐藤をひきこもりから立ち直らせようとする謎の美少女。18歳。
黒髪のショートカット。
他人の気を引くために無理なキャラ作りをする事も多々。
料理や掃除等家事全般はこなせる模様。
とある宗教団体の信者である叔母の勧誘活動を手伝う。
佐藤が逃げ出そうとするたびに阻止するが、その際の手段は選ばない。
ヤンデレ的なところもある。
・山崎薫(やまざき かおる)CV:阪口大助
佐藤の後輩。21歳。
中学時代、いじめられていた所を先輩の佐藤達広に助けられる。
重度のオタクで美少女キャラが大好き。
佐藤の部屋の隣に住み、大音量でアニメソングを流していた。
エロゲ作りにおける佐藤のパートナーであり、佐藤をオタクの世界に引き込んだ張本人。
ひきこもりである佐藤を見下しながらも慕っており、エロゲー作り以外でも何かと支援する。
感情の起伏が激しく、怒るとすぐに突っかかってくるが腕っ節はからっきし。
実家は北海道で農業を営んでいる。長男であるため、度々家業を継ぐよう迫られる。
容姿はまさに、「CV:阪口大助」と言わんばかりのメガネキャラ(笑)
・柏瞳(かしわ ひとみ)CV:小林沙苗
佐藤の高校時代の先輩。薬物依存症で自傷癖あり。
職業は地方公務員であり、かなり有能であるが職場では疎んじられている。
大学時代の先輩、城ヶ崎と結婚する。
情緒不安定気味で、佐藤に不倫関係を迫ることも。
〇公式ホームページ
gonzo.co.jp
〇漫画試し読み
web-ace.jp
ぼっち・ざ・ろっく!のここが好き
物語の魅力はなんといっても主人公ぼっちの個性
なんといってもこのアニメの魅力は、主人公の“ぼっち”こと後藤ひとりのキャラクターにある。
物語の中では、ひとりが、“ギターを弾いているひと味違う女の子”に見られたくてギターを背負って登校してみるも、普段から誰とも会話をしないので、その日も誰とも会話をしないまま下校することに…こういったエピソードが至るところで登場する。
重度のコミュ症でネガティブだが、自己顕示欲は人一倍強い。
狼狽すると顔のパーツが崩れる癖を持っている。
服装は常にジャージ、家では暗い押し入れでギターばかり弾いている陰キャ。
学校行事などの団体行動を心底忌み嫌っており、ミュージシャンとしてプロデビューした際には、一刻も早く高校を中退したいと考えている。
…うむ、まさに俺である(笑)。
視聴者の中には、自分のようにひとりに共感したり、中には古傷をえぐられた者もいたかもしれない。
そんな主人公のキャラクターが他人事のように思えず、視聴者を惹きつけたのだと思う。
また、下記AAのように、バンドアニメの主人公らしからぬ、多種多様な表情を見せてくれるのも、この後藤ひとりの魅力だ。

後藤ひとり その1

後藤ひとり その2

後藤ひとり その3

後藤ひとり その4
バンドメンバーの個性も◎
そんな彼女を受け入れてくれる結束バンドのメンバーたちに出会えたことが、ひとりにとっては何よりも幸運だったのではないかと思う。
ただし、ひとりを受け入れるだけのことはあり、他のメンバーたちも、かなりの個性派ぞろいである。
ドラム担当の虹香は、元気で明るいバンドのまとめ役。
バンド内では一番の常識人であり、ツッコミ役なども担当している。
正直、この子がいなければ物語は何も始まっていなかっただろう。
ドラムって、やっぱりバンドの軸なんだな、と思わせてくれるキャラ。
ベース担当の山田リョウは、虹夏の親友でクールでちょっと浮世離れした女の子。
マイペースな性格で感情が表に出にくく、友達は少ないが、「コミュ障ではなく一人でいるのが好きな人」だ。
一人でいることをむしろ楽しんでしまう…か…ここも共感できてしまう自分がいる。
ギターボーカルの喜多郁代(キタちゃん)は、ひとりとは対照的に、社交的で友達も多い陽キャである。
ひとりとは色々な面で正反対のタイプだが、ギターの腕前はからっきしで、ひとりが演奏を教えることになり、友情が深まっていく。
バラバラな個性を持った4人だが、それぞれ否定したりせず、お互いの足りないところを補い助け合いながら、成長していくところにこのアニメの魅力がある。
やっぱりバンドアニメの一番の面白さは、こういうところだと感じる。
アニメオープニングの「青春コンプレックス」は、とても良い曲なので、ぜひ色んな人に聞いていただきたい。

虹香

リョウ

キタちゃん

ひとり

ひとり(ライブver)

ひとり(ヤムチャver)
こんなアニメがあったなんて
この「NHKにようこそ!」を初めて見た時の衝撃は今も忘れられない。
主人公は大学を中退した、ひきこもり暦4年目の22歳。
ある日の通学中、とつぜん人前に出られなくなってひきこもりになり、それ以来、人混みの中に入るのが苦手でパニックを起こしてしまう。
主人公の設定だけでも、なんというか凄まじい。
今までこんなアニメ見たことなかった。
当時話題になり始めた"ひきこもり"を題材にしたアニメであり、生きづらさを抱えた青年が、ひきこもりのニートという運命に翻弄されながらも、同じく内面に苦悩を抱えた他者達と関わり合い、その在り方を通じて倫理的に自助の道を辿る物語である。
このアニメは、自分の中で"元祖ぼっち系"アニメだと思っている。
ただし、ぼっち・ざ・ろっく!のような優しい世界ではなく、こちらの世界は非常にシビアで現実的である。
主人公の佐藤は、後輩とエロゲーを制作することになったり、あぶないインターネットの掲示板の闇サイトの住人と関わって危うく死にかけたり、インターネットゲームにのめり込んで現実とバーチャルの見境を失いかけたり、人馴れしないままマルチ商法の勧誘に引っかかったり、情緒不安定な高校の先輩から不倫関係を誘われて人生を踏み外しそうになったりと、散々な目に遭う。
特にクライマックスで、金も食料も底をつき、生きるために何とか交通誘導員の仕事にたどり着くシーンは、リアル過ぎて思わず目を背けたくなる。
そんなシビアなシーンもあるが、自分がこのアニメに惹きつけられ何度も見てしまう理由は、主人公が現実的な問題から逃げずに立ち向かっている所が好きだからだと思う。
昨今の流行りは、女の子がかわいい萌えアニメや主人公がロボットに乗って大活躍するアニメや異世界転生ものかもしれないが、自分は、なんというか地味だけども、主人公と悩みを共有しつつ、一緒に乗り越えることが出来るアニメが最高だと考えている。
この作品に出会えたことに感謝している、マジで
自分はこのアニメを大学時代に見ていた(今でもたまに見返すが)。
大学3年くらいの時だっただろうか、進路に悩んでいた時期があった。
そんな時、ひとり暗い部屋で、このアニメを見続けるのだ。
このアニメを見返すことで、「もう少し頑張ってみるか」と思い直すのだ。
NHKにようこそ!には、心にグサグサと突き刺さる名言がいくつも出てくる。
ここで、一部ではあるが、紹介しよう。
「腹が減ったら…喉が渇いたら…コンビニに行けば事足りるのに…そこに…人間関係は売っていない」
「いよいよ他人の敷いたレールに乗らなきゃいけなくなったんですよ」
「お前!負けて帰るわけじゃないだろ!」
「ドラマには起承転結があって…、感情の爆発があって…結末があります…。僕らの日常は、いつまでもいつまでも薄らぼんやりした不安に満たされているだけです」
「ねぇ、私たちの人生って、一体何の意味があるんだろうね。人間の命なんて、あの光がここに届く、1万分の1の時間で消えちゃうのに」
「あんたのやってることは、要するにただの逃避じゃないか!居心地の良い夢ばかり見て、現実を直視してないじゃないか!」
「さ、佐藤君 外に出よう?そうすれば、きっと良い方向に…ほら…!外は良い天気だよ!だから…、ねっ…!」
今でも、俺は人生の岐路に悩んだ時、このアニメを見返して、自分の心を見つめ直す。

主人公の佐藤達広

ヒロインの中原岬
なぜ、ぼっち系アニメが流行るのか?
今は、本当に先の見通せない不安な時代だ。
特に最近は、コロナウイルスにウクライナ問題、物価高騰に加えて電気代高騰、さらに少子高齢化など、人生の不安要素が多くなったと肌で感じている。
こんな世界では、ぼっち・ざ・ろっく!やNHKにようこそ!のような、ちょっと精神が不安定なアニメキャラの方が、逆に人々の共感を呼ぶのではないかというのが自分の持論だ。
また、ぼっち・ざ・ろっく!とNHKにようこそ!に共通しているのは、主人公が現状から脱出するために、ひたむきに努力するところである。
後藤ひとりはコミュ障、佐藤達広はひきこもりから脱出するため、色々と計画を練って実行しようとするが、どちらも始めは全くうまくいかない。
そんな不器用な主人公の姿に視聴者は共感し、主人公を好きになるんだと思う。
2つのアニメを改めて見返したところ、主人公の心情表現や妄想癖、さらに逃げ癖や行動が瓜二つで爆笑してしまった。
ぼっち・ざ・ろっく!が流行ったので、この流行りに乗じて、NHKにようこそ!にも再度スポットが当たることを切に願っている。いや、無理か(笑)
あと、個人的に大学生になった後藤ひとりを見てみたい。
佐藤達広の二の舞になってなければよいが、逆に、後藤ひとりによる令和のひきこもりストーリーにも興味がある。
陰キャに対する俺の興味は尽きない。